りんご飴とツインテール
朝泡鈴菜
|
1 |
♪
|
2 |
♪
|
3 |
ツインテールを揺らして
彼女は走ってきた
待ち合わせ5分前
そんなに急がなくていいのに
|
4 |
ある日突然に
オレの下駄箱に入っていた手紙
かわいい字に興奮覚めず
授業中も何も耳に入らなかった
|
5 |
「話したいことがあります」
その一文をしっかりと見たオレは
キライだっていう方の告白なんか
じゃないよな?ってドキドキした
|
6 |
顔も耳も真っ赤にして
りんご飴みたいに真っ赤にして
校舎裏 やっと言った彼女
「あなたが好きです」
|
7 |
♪
|
8 |
♪
|
9 |
♪
|
10 |
♪
|
11 |
幻聴じゃないよな?
言葉を間違えているわけないよな?
「あなたが好きです」なんて
なんで なんで なんで 言ったんだ?
|
12 |
ここにいるのは2人だけ
胸の鼓動は収まらない
彼女は息をゼエゼエ切らして
また頬を赤く染めたんだ
|
13 |
無性に独り占めしたくなった
手を繋ぎたくなった
オレの顔見てやっと
笑顔を見せた彼女を見つめている
|
14 |
震える声で でもしっかりと
「オレも好きだよ」と言った
今度はりんご飴じゃなくて
ゆでダコみたいになった彼女
|
15 |
予想外な言動ばかりで 今もオレを振り回して
これからもどんどん好きになるはずの人
彼女は花のような笑顔で
「好きだよ」と返してくれた
|
16 |
これからどうなるのだろう
これまでとは違う関係になって
さあ ほらね 手を繋いでいこうか
いつまでも草花が枯れぬように
|
17 |
♪
|
18 |
♪
|