栃木県河内郡上三川町の歌
突撃レーザー
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栃木県には河内郡という郡があって
そこには昔石橋町とか、南河内町とか、
国分寺町とか、河内町とか、
上河内町などがあったのですが
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みんななんか合併して
なくなってしまいまして
平成三十年に唯一残された
最後の河内郡それが
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かみ
の
かわ
まち
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上三川町には三つの川が流れてて
それぞれに田川と江川と鬼怒川と言うんですけれど
川が三つあるから上三川町
この三つの川はみんな一級河川です
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というか栃木に二級河川は存在しない
まあそれはどうでもいいけど
上三川町はもともと三つの村でした
上三川村と多功村と本郷村
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このうち上三川村が抜け駆けして
一人で勝手に町政施行
多功村は明治村に改名して
やがてみんな合併しました
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多功村には多功城があって、
戦国時代は北条氏と戦ってて、
上杉氏とも戦ってたし、
宇都宮氏の防衛拠点でした
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上三川には上三川城があって、
これもやっていっていましたが、
宇都宮氏の内紛の中で
同じ重臣に滅ぼされました
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上三川城には姫君がいましたが、
城が落城するときに
自害してしまったそうなんです
それから上三川城のお堀には、
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片目のドジョウが捕れるようになり、
なんかそういう伝説があります
上三川城址は整備されて
なんかでかい公園になってる
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本郷村のことはよく知らんけど
西汗とか東蓼沼とか、
そういう変な地名があって、
汗と書いてふざかしと読みます
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本郷台にニュータウンを作るとき、
団地に移り住んだ人たちは
自分たちの家がある
「西汗」という住所をみて
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葉書を書く度住所に「汗」と書くのは
嫌だと町役場に怒りにいったらしいんだけど
なんかモンゴルみたいでかっこいいじゃん
キプチャク・ハン国みたいな感じで
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とにかく三つの概念が合併して、
最終的に一つの上三川町に
なったんですが、
それからどうなったのかというと
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日産自動車工場が町にできて、
これがすごくよかったのでした
いわゆる企業城下町というやつに
なっていったわけですね
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上三川に生まれた子どもは
絶対日産自動車工場に
連れてかれる工場見学
たぶん今もそのはずだ
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ぶひんをはこぶ機械とか
おもいにもつを運ぶ機械
そういうものをみせられる
たぶん今もそのはずだ
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最近はいきいきプラザというものが
町役場のそばにできて、
プールとかジムとかをしに
町民以外の人もくる
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いつか人々の記憶の中に
栃木県河内郡のことが
忘れ去られていったとき
この歌を思い出してほしい
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平成30年を駆け抜けた
最後の河内の生き残り
3万人のひとが住んでる
川が３つあるそれが
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上三川町
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あと
かんぴょうを
めっちゃ作ってます
終わり
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