イチローにはなれるかもしれない。 
  我那覇響
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あれだけ細くて、誰よりも 
活躍できている。 
おれは小さい体だからと、 
どこかであきらめてる。
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こんなんじゃ、ダメだって、 
勇気をもらった。 
今のおれにはそんなこと、 
絶対に言えないけど、
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何も知らない中学生だったおれは、 
イチローにできるんだから 
おれにもできるって、思った。
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見た目だけの判断 
だったのかもしれない。 
あんなに体の細いイチローにできる。
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体のでかいピッチャーを倒せる。 
ヒットや ホームランをいっぱい打てる。 
まるで、スーパーマンじゃないか。
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昼には普通のサラリーマンなのに、 
いきなり夜はとんでもなく強い。 
イチロー選手を見たとき、 
そう思った。
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こんな細い体で打てるわけがないのに、 
なぜ誰よりも打てているんだと、 
イチロー選手を見たとき、 
本当にそう思った。
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おれもスーパーマンになりたい。 
おれ、体ちっちゃいけど、 
イチローみたいに 
なれるかもしれない。
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おれの脳みそがそう言ってた。 
清原みたいにはなれない。 
でも、イチローには 
なれるかもしれない。
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おれの脳みそがそう決めたんだ。 
イチロー選手が打てるんだから、 
おれも打てるかもしれない。
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本気で思ったのは 
おれだけじゃないと思う。 
おれはそういういっぱいいた 
野球少年のうちの一人だった。
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