| 403475 / はらたま@月巻 
 吾輩は猫である+ロボット展2016遠い未来の話だと思っていたことが
もう近くまで来ているみたい
 もっと知りたい、もっと学びたい。
 君もおいでよ、暮らしとロボット展
 
 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
 どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
 何でも薄暗いじめじめした所で
 ニャーニャー泣いて居た事だけは記憶して居る。
 
 吾輩はここで初めて人間といふものを見た。
 しかもあとで聞くと
 それは書生という
 人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
 
 この書生というのは、時々我々を
 つかまえて煮て食うという話である。
 しかしその当時は何という考えもなかったから、
 別段恐しいとも思はなかった。
 
 ただ彼の手のひらに載せられて
 スーと持ち上げられた時、
 何だかフワフワした感じが
 有ったばかりである。
 
 手のひらの上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが、
 いわゆる人間というものの見はじめであろう。
 この時妙なものだと思った感じが
 今でも残って居る。
 
 遠い未来の話だと思っていたことが
 もう近くまで来ているみたい
 もっと知りたい、もっと学びたい。
 君もおいでよ、暮らしとロボット展
 
 
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