636926 / 作詞:y=1/x 作曲:五六四〇
限りなく零に近づくまで極寒地帯、
ヤマアラシのジレンマ。
もやを抱えて
過ごす日々に対し、
「いつかは」と
彼らは口を揃えて言った。
けれどもそれは
叶わなかった。
仲間がひとり
弾ければ、
たちまちその周りも
弾け飛ぶ様を
最初こそ飛び回る
虎のように捉えていた。
でも、いつしか
それは鳥に変形した。
「苦しい。
息ができない」と呟き、
暗い部屋の中で
弾ける音が聞こえた。
…それからなのか、
確かに感じた。
ぼくの薄い膜が、
ふらふらと揺らめくのを。
「10L」と書かれた
ボトルへの手紙。
「多いね」…
「少ないね」……
その奥に見えた、
漸近線への踏切。
漸近線への踏切…
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