597527 / mico
さいわいそう言えば 苦しいときも
自分が不幸だと思ったことはなくて
その「さいわい」から
来ているのだと思う
開いたその扉の冷たい感触を覚えているのに
ふと見た自分の手や反射する自分の姿は無く
透明なフレームの先にただ広がる
奥行だけの世界を見た
手にした未来だけの新聞も読む気になれず
未来だけが存在する世界は味気ない
過去と今が風景と自分を映し
未来への道も見えてくる
時に花となり 時に鳥となり
時に風となり 時に月となり
そして時に僕は砂になった
崩れるのが当たり前の砂の城
砂の崩れるのが先か
ひとの崩れるのが先かなんて
やってみなければわからなくて
崩れること自体は悪くない
嬉しいときにはしあわせを
苦しいときにはさいわいを
いつも誰かに感謝を
そしたら薄明りも見えてくる
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