595334 / Styx Strix
如常堰き止められた空に一人
現実と虚構の狭間にて
太陽に手を翳しながら
怠惰の中を彷徨った
今日も虚無がドアを叩くが
その部屋からは返事が無い
似た者同士理解出来ずに
耳を塞いでいたのだろう
外の景色を知らないまま
残響を掻き回している
頭上に漂うアルバトロス
聲を出せないままでいる
こんな薄汚れた日々を
取り繕ってはくれないか
生きる事への情熱を
私に授けてくれないか
そんな怠惰な日々ですら
できれば愛していたかった
そんな魔性の激情を
棄てたのは誰だというのか
【後奏】
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