575701 / こと様 +mico
the 8th blue dandelionあたたかい場所だった。
いつまでもそこにいたかった。
けれど冬は訪れ、
いつづけるのは困難だった。
四方を壁に囲まれ、
来る日も来る日も登りつづけた。
くじけそうになると目の端に映るたんぽぽを
数えた。7つまで数えた。
そしてその時は来た。
手は痺れ伸ばしてもなにもつかむことはない。
自らを放り出す。
誰かの唄う声がする。
いつか、と。
ありえない。
いつか、と。
ありえない。
8つめの青いたんぽぽ。
8つめの青いたんぽぽ。
いつか、と。
ありえない。
8つめの青いたんぽぽ。
8つめの青いたんぽぽ。
|
■コメント追記は登録者のみ |