556515 / 風丸様 +mico
見えないもの見えないものに思わず問い掛けたくなるのは
人間という生物の探究心故なのであろうか
それでも卓上のカンテラの灯火は
ぼんやりと何も言わず燃えている
見えないものに
思わず縋りたくなってしまうのは
人間という生物の
弱さ故なのであろうか
それでも卓上の
カンテラの灯火は
ぼんやりと静かに
静かに燃えている
見えないものに
思わず涙を流してしまうのは
人間という生物の
優しさ故なのであろうか
それでも卓上の
カンテラの灯火は
ぼんやりとぼんやりと
夢のように燃えている
見えない物を知る事
見えない物を縋る事
見えない物を弔う事
それらは、カンテラの中の世界
見えないものに思わず問い掛けたくなるのは
人間という生物の探究心故なのであろうか
それでも卓上のカンテラの灯火は
ぼんやりと何も言わず燃えている |
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