313282 / 思慮の廃墟
思春期の気持ち高い壁を作ったさ、
誰にも登られない壁を。
壁を登ろうとみんな来た、
みんな諦めて去っていく。
僕は壁の世界の王様だ、
壁の世界の王様だ。
奴らとは違うのさ、
王様だからね。
僕が作った壁の上にて
人様の壁見て笑ってる。
王って楽だなのんびりと
人の壁見て笑えるから
高い壁を登ろうと、
彼女が壁を登ってく。
半端な気持ちじゃ登れまい、
僕はただただ笑ったさ。
彼女は当然諦めて、
悲しげな顔で去っていく。
だけどいつのまにか表情が、
嬉しそうな顔に変わってた。
王様に謀反を起こすのか、
恥知らずめ。
恐れ知らずめ、
恥知らずの恐れ知らずめ。
四隅はみんな高い壁、
僕と彼女は二人きり。
誰にも邪魔はされないさ、
誰も干渉は出来ないさ。
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