歌詞投稿＋作曲募集・協作/競作のページ

とけ切らない思いが
こんなにも積もっている
力を抜く瞬間も
少しずつ奪われている

何十年か前の
腕の中のぬくもり
今この場所にあるのは
冷え切った壁と無数の岩

思わず逃げ出して
外を出歩くと
目の前に花屋
子どもが出てきた

可愛らしい赤い花
誰にあげるの
小さい赤い花
とてもきれいに

ふと思い出した
この花はきっと…
そう思うと同時に
大粒の涙が溢れた

泣いてるのを必死に隠し
花屋の方へと向かった
とてもきれいに笑ってる
人々のよろこびとともに

会計時に言われた
「あら、花粉症？」
「ははは、あいにく」
そう答えるしかなかった

空は赤くなった
流れている血も赤ければ
あの日に聴いた歌も赤く
花束も赤かった