ここを ←クリックで 作曲開始 Ver. 3.23 (Aug 2023-) |
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小糠雨が降りつける日だった
僕は幼馴染と一緒に ゆっくりと、ゆっくりと 声のする方へ歩みを進めた 彼女は白い傘を差しながら 飼っていた灰色のうさぎの話を 物憂いげに、哀しげな声で 肌を鳴らしながら語った うさぎは震えているの 誰も見えなくなったら きっと月へ絵を描くのよ 漆黒に浮かぶ、青白い月に 彼女は確かにうごめいていた 怪訝そうな瞳を凝らしながらも そっと、そっと 危うい意志を噛み締めながら… それからの事だったか いつの間にか雨は行き過ぎ 辺りが暗くなると共に 彼女の傘は黒く変色し始めた その時、僕は了解した 受動的に与えられながらも 自動的に放棄する事の《悦楽》を 僕はその切なげな痛みに身を重ねた 土瀝青の海を飛び交うカモメ 逆さ吊りになった黒い傘 円筒からはみ出そうとする中で 僕らは息をするように飛び込もうとしている |
← 作曲公開したらここから登録それと同時に、曲公開されたことを《生と死》 哀しく、美しく鳴り響く。 陽極と陰極が近しい場所で廻り続けるように——。 [2020/10/07 Wed 09:24:02-mico] いくつか意味が重ねてあるのかなと思ったのと、それまで否定したら行き場がないなと思って。個人的には面白い曲にはなったかなと思います。 |