![]() ![]() Ver. 3.25 (Aug 2024-) orpheus2024a |
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天の川のあかりの下(もと)
ささぶね浮かべて流します あの雪の日あなたと滑った 思い出のシュプールへ まっ白に凍ってしまったいつもの街 真夜中にふたりでそっと抜け出した でもあなたは何も言わないで むこう岸へ行ってしまった あの日履いてた おそろいのスケートシューズ 今も靴箱の中に しまってあります ほころんで さびてしまったけれど 思い出はずっときれいなままだと 願いをこめて…… |
← 作曲公開したらここから登録それと同時に、曲公開されたことをもう過ぎてしまったのですが、七夕ソングもどうかなと思い投稿しました。 詩の着想はフィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」の中で主人公のトムが少女ハティと凍った川の上で町並みを眺めながら、スケートでいっしょに滑ってゆく場面からです。凍った川の上を滑ってゆくこの場面は文章の描写も相まって幻想的で、読後とても印象に残っていました。七夕といえば天の川、それをスケートの場面と結びつけて詩にしました。夏の行事なのですが、そこから冬の記憶を思い出すというのもおもしろいかなと思いまして。 どなたか気に入っていただければうれしく思います。 [2020/07/23 Thu 22:20:59-こと] 公開させていただきました |