● これは、ポピュラー和声方式のコードネームを実際の音高に表示し、試聴するためのツールです。四声体に整えれば、和声学に基づいた簡単な診断もできます。
● (1) で、音高図表(横軸が時刻、縦軸が音高)の和音数(横幅)、構成音音域(縦幅)を選び、"clear" して初期化します。
● 和音は基音、和音種別、付加低音により指定できます。例えば、
D ← 基音指定
7 ← 和音種別指定
F#=GbD ← 付加低音指定
は、コードネーム「D7/F#」を表し、ハ長調の場合なら属調の属七和音(いわゆるドッペル・ドミナント)の第一転回を表します。「説明」の右の sample1 をクリックすると、例が見られます。
● 調性は、旋律を構成するための和音外の音高可能性を知るための情報です。ここでは長調・短調の平行調を区別していません。
● 音長は、試聴するときに各和音に与える音符長を指定します。
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例]
● コード種別と和声学規則は、例えば
daxter musicが参考になります。
● コード表記は様々な流儀があり、それらの関係例は:
C = C△;
Cm = C-;
Cdim = C〇;
Caug = C+ = C(#5);
CM7 = C△7 = Cmaj7;
Cm7 = C-7;
Cm7b5 = Cm7(♭5) = Cφ7
● 所望の時刻・音高のセルをクリックして赤表示にして下さい。
● 最上段で音符長も変えられます。(現在は種類は少数)
● 設定した和音(コードネーム)は、移調したり、横幅・縦幅を変更することができます。
● (2) で、"fill" で和音名から具体的な構成音に全展開できます。「説明」の右の sample2 をクリックすると、例が見られます。
● 赤字の音名をクリックすると指定が解除され、手動で四声体の形式にすることができます。「説明」の右の sample3 をクリックすると、例が見られます。
● 四声体を、音楽理論に基づく簡単な自動診断 "diag" することができます。「説明」の右の sample6 をクリックすると、悪い例が見られます。
● (3) 結果を聴くには、音形(和音形chord か分散形arpeggioか)と楽器種別を選び、テンポを設定し "play" で聴けます。
● オーディオアイコンの操作(右向き三角形)で再度聴くこともできます。
● 「楽譜付き」 にチェックを入れると楽譜を生成してくれ、"pdf" をクリックすると表示され、pdf ファイルをダウンロードできます。
● "play" した後に表示される "abc code" をクリックすると abc 言語で表記した音楽が取り出せます。"abcjs quick editor" (https://editor.drawthedots.com/) や"EasyABC" などの無料ソフトにコピペして、さらにいろいろ実験・活用できます。
● (4) 保存/復元機能もあります。短いコメントもつけられます。ファイル名はユーザ登録番号と時刻に基づいて自動で付けられます。
● (5) 保存したデータを復元したり、ファイル削除もできます。
● 用途としては、和声学のバス課題を解くときや、伴奏部の構想を練るときなどに使えるかもしれませんね。(どういう利用ができるか、是非教えて下さい。)