時計の針
しゅうや
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君が好きだった紅茶の名前を
今でも思い出せずにいるんだ
香りだけは思い出せるけど
もう一度教えてもらいたい
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笑顔は上手くない君だけど
声と仕草で分かるんだ
風で靡く髪にまた惹き寄せられる
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「また明日ね」と微笑む
僕はそっと抱き寄せた
胸に顔を埋める 君が愛おしい
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愛が不安に変わる時間が
今でも苦しくなるんだ
あんなに輝いて見えた君が
今は霞んで見えるのはなぜだろう
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言葉に出さない君だけど
一度凍った心は戻らないよ
紅い唇が現実に僕を引き戻す
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「さよなら」とつぶやく
僕はそっと背を向けた
涙で顔を腫らす 君を置いて
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二人の時間は止まったまま
永遠に動くことはないだろう
君は君 僕は僕
それが二人のシアワセだろう
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それが二人のシアワセだろう
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