最果ての世界
鉄砲兵
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生まれたのは海のない国だった
山に囲まれた世界で育った僕は
海というものを
知らなかった
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十五歳の時、王様だった父が急に死んだ
僕は突然王様になった
突然のことに僕はどうしていいのかわからなかった
僕はこの先どうなるのだろう
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王様になった僕は何を望むか
それはだれにもわからない
だって僕にもわからないんだから
僕がわからないのに誰かがわかるわけないだろう?
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さあ何をしようか
狩りをするのもいい
遊びまわっても怒られない
だって僕が一番偉いんだ
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何一つ不足のない日々
だけど僕は何か物足りなかった
平和な世界に
飽きてしまった
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ある日僕は思い出す
伝説に語られる「オケアノス」
世界の果てにある大きな海で
そこは世界の最果てなんだって
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ある日抱いた妄想は僕を離してはくれなくなった
隣の国の事もよくわからない
僕がしたいことはわかっていた
ようやくわかったんだ
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さあ伝説の海を目ざそう
軍隊を引き連れて
最果ての海を目ざそうよ
途中の敵は征服して
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さあ伝説の海を目ざそう
軍隊を引き連れて
最果ての海を目ざそうよ
途中の敵は征服して
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こうして始まった僕の冒険
敵は多いほうが楽しいよ
トラブル困難かかってこい
最後に笑うのは僕だからさ
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僕もいつかは征服王と呼ばれるのだろうか
いつだって世界は僕を沸き立たせる
明日はどんな一日になるかな
今はそれが楽しみさ
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