685521 / mico / *arsia
月光前奏
前奏
前奏
月光の湯が
きみを捕らえて離さない
あまりにも美しすぎて
…残酷すぎて
午前0時に鳴り響く
目の前にいなくても
差し出された手が
あまりにも…
あまりにも…
あまりにも…
あまりにも…
見えないこともあるだろう
気づかないこともあるだろう
きみがぼくと同じことを言う
あの時のぼくと
だからぼくはひとりを好んだ
誰かが言った
きみはやさしいねと
誰かを心配させることに
おびえている
同情も共感もぼくにはわからない
現実が変わらなければ意味がない
誰かがそばに来たって
ぼくは気疲れしてしまうんだ
同情も共感もぼくにはわからない
ぼくが見た現実と
一緒だとは限らない
それでもぼくは
きみを待つ
後奏 |
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